昭和20年7月27、28日、美保基地、米子飛行場を攻撃した米機動部隊(空母4隻)の艦載機34機からなる掃討隊の活動報告

   (鳥取県公文書館提供の米軍資料の概訳) 


      


    航空機活動報告                                       報告№22

                                                                 部外秘  

ヨークタウンVBF-88の8機、シャングリラVBF-8512機、ワプスVBF-612機、およびヨークタウン所属の写真偵察機 F6F-5() 2機、そしてその護衛のFÙ 2機で編成されたÀ-4掃討隊は0945に発艦、1005、全機集合、時速160マイル、進路345°で目標地域へ向かった。1010、VBF-851機がエンジン不調で母艦への帰投を余儀なくされ、更に、もう1機がエンジン加熱で煙を吹き、随伴機1機を伴い編隊から離脱した。四国沿岸に到達時、編隊は高度10.000フィートに上昇し、美保直前で最高高度14.000フィートに達した。

1130、攻撃開始。空母シャングリラの隊の艦上戦闘機コルセアが目標地区北部の掩蔽地帯を、そして空母ワプス隊は東側の駐機場と飛行場内の航空機をそれぞれ北西から南東方向に向かって攻撃した。空母ヨークタウン隊のコルセアによる滑走路南側の航空機および駐機場の攻撃間、写真偵察機およびその随伴機(護衛)は、命により荒地区の偵察および写真撮影を行った。空母ヨークタウン隊による東から西方向の爆撃は、空母シャングリラ隊およびワプス隊の爆撃と連携のもとに実施さえた。目標地区において、爆弾5発の炸裂が視認され、ベテイ(一式陸上攻撃機)3機を撃破し、一式陸上攻撃機5機および単発機4機を破壊し、他にも多数の損害を与えたと推定される。飛行場北部は、空母シャングリラ隊およびワプス隊により概ね撃破したものと思われる。

 シャングリラ隊およびワプス隊は右旋回して編隊から離脱、ヨークタウン隊8機は別動隊となり、米子飛行場に向けて南進した。全機による機銃掃射とロケット弾攻撃を反復し、単発練習機3機とベテイ1機を撃破し、その他多数の損害を与えたと推定される。米子飛行場から4マイル南の変電所はウイッティングヒル少尉が射撃したロケット弾4発の銘中で破壊。また米子の鉄道操車場を攻撃、蒸気機関車1両を破壊した。ドク・クルトン大尉は安来の工廠にロケット弾2発を発射して1個航空師団壊滅と同等の戦果を得た。またクルトン大尉は、トンネルの入り口に停車した蒸気機関車を応急的に迷彩して隠そうとしていた10人程の日本人に恐怖を与えた。

 
湯町において、ハート少佐の投下した500ポンド汎用爆弾(瞬発信管)が格納庫または整備工場と思われる建造物を直撃、大規模な爆発が視認され、さらに格納庫地域からの出火と猛烈な噴煙を認めた。

 攻撃隊の帰投中、ダル・マソ中尉は「500ポンド爆弾1発とロケット弾4発で室戸埼の無線・レーダ基地を攻撃、大型建造物1棟が炎上した。

1206、岡山の25マイル東を通る経路に向かい、1315、トムキャット#2地点に到達し、母艦への着艦を完了した。

対空砲火;

 対空砲火は、目標地域への経路上の高松および岡山でのみ確認された。この地点での高度は14.000フィート、大口径の高射砲弾による中程度の不正確な砲撃が視認された。目標地域では、中口径の高射砲弾による中程度の精密砲撃、および大口径の高射砲弾による軽度の不正確砲撃は視認されたが、攻撃経路上への砲撃はなかった。この経路は、対空砲火解析官の推奨する「最適進入・離脱経路」に基づいて計画されたものである。この解析隊は対空砲火の解析に特に優れた面識を有する。機上解析員の存在は最新の写真の迅速な解説を可能にし、飛行指揮官に最良の対空砲火情報を与えた

   

航空機活動報告                                    VEF-85 #50 
                                                                                Vf-85 #50

この戦闘機掃討のVEF-85編隊はJ.S.ホーン中尉が指揮した。24日および25日に撮影された写真の分析は、美保飛行場北部地区の防護地域の中に約40機の航空機を表している。この地域に通常の急降下爆撃を行い、破片弾爆弾良く覆われた。多数の航空機が破損したものと思われる。続いてこの地域に機銃掃射およびロケット攻撃を行い特定の航空機の撃破を視認した。

 美保の攻撃に引き続き行った米子飛行場への機銃掃射およびロケット攻撃により、格納庫は燃え続け、1機またはそれ以上の航空機を破壊し、機数不明の航空機に損傷を与えた。

 ホーン大尉とその編隊員のW.C.モスマー少尉およびD.C.サビン中尉は海岸沿いを東進、淀江で倉庫1棟をロケット弾攻撃で攻撃、また御来屋周辺で蒸気機関車1両と識別出来ない建造物1棟を破壊した。       

 その間、VF-85のロバート・ケスリン中尉は同地区を独自行動し、米子で2両、淀江で1両の蒸気機関車を破壊した。

 13.12項でフィーリー中尉が述べたように、操縦席後部装甲版の適切な防護であることを実証した。


                        報告者;海軍情報士官         承認

                        Ⅼ.フューラー大尉          指揮官 S.B.少佐